いつも子供を急かせてしまう方へ

のんびりタイプの4歳の長男に、つい「早く早く」と急かしてしまいます。どうしたらいいでしょうか?(神奈川県・3児の母)

幸福の科学の職員や先輩会員が、人間関係の悩みや仕事・家庭での悩みなど、人生の途上で出会う具体的な問題にお答えします。幸福の科学では「人生は一冊の問題集」であると捉えて、幸福になるための心の法則を学んでいます。

いつも子供を急かせてしまう方へ【ハピママしあわせ相談室 Vol.2】

女性は合理的。子供が生まれると「早く早く」が口癖に

女性は基本的に、子供が産まれると、子供に対して「早くしなさい」が口癖になります。女性はとても合理的な生き物で、家事においても、段取りを考えるからです。例えば、食事が終わってお茶碗を洗っている時にも、「ああ、いま脱水だな」と、洗濯機の音をちゃんと聞いています。そして、せっかく洗った衣類のシワを防ぐため、「茶碗洗いを洗濯機が止まるまでのあと3分で終わらせて、洗濯物を干して、それが終わったら、下の子のおむつを替えて…」というように、頭の中で、どんどん段取りを進めていきます。主婦になると、その能力は倍加していきます。

でも子供は早くならない。お母さんが変わる2つの方法

ですが、子供というのは、ママと同じように合理的に生きてはいません。「ぼくの時間」「わたしの時間」で生きているのが子供です。どんなに「早く早く」と言っても、その真意はたぶんわからないと思うし、早くなることはありません。

ですから、お母さんの考え方を切り替えましょう。それには、2つの方法があります。1つは、「早く早く」と言わなくてもいいように、時間に余裕がある生活を自分で構築することです。余裕を持っておくというのは、とても大切です。イライラしたり、小さなことで悩んだり、ついカッとしてしまうのは、心に余裕がないからです。「早く早く」と言っている時も、そういう時じゃないですか?

心に余裕のある人というのは、にっこり笑えるし、逆に落ち着いて段取りを考えられるので、急かさなくても済むんですね。ですから、もし10時に家を出るんだったら、9時半までに出られるように考えておくこと。そうすると、多少子供の動作が遅れても、30分の余裕があるので、待ってあげることができます。

この「待ってあげられる心の余裕」を、まずママが心の中につくり出すことが大切です。

教える時は、焦らず怒らず一つひとつ丁寧に

それともう1つ。子供が覚えなくてはいけないことは、一つひとつ丁寧に、段取りよく教えてあげてください。例えば、靴を履くことなら、まずマジックテープを開く。足を入れる。かかとが入らない時のために、靴の後ろの小さなお耳を引っ張るんだよ、その時の手は靴を履く足と同じ方だよと教えてやってみる。そして、マジックテープは1回上に上げて、倒す方向を示してあげる。そういうことを続けてください。必ず、素早く靴を履けるようになります。

この時に、子供が失敗しても、焦ったり怒ったりしないことです。ママは待ってくれる、と思うと、子供は落ち着いて取り組めます。

「早く早く」と言うと、子供も焦るんです。ママが「早く早く」と言うたびに、子供は心拍数が上がります。そして、上がれば上がるほど、うまくいかない。

教えてあげられるのは、今だけの大切な時間

丁寧に教えてあげる時間を、二度とやってこない大切な時間だと思って楽しんでください。小学校の3、4年になったら、ママが「早く」なんて言わなくたって、どんどん自分でやっていきます。教えてあげたくても、教えてあげることもなくなっていきます。ですから、今それを楽しんで、そして成長する我が子を喜んで祝福して、ハッピーに子育てをしていただけたらと思います。

ハピママ:しあわせ相談室 奥田敬子さん

答えてくれたのは……
幼児教育エンゼルプランV 奥田敬子
2児の母で、子育て相談通算4千回以上。全国で子育てセミナーを通して、相談を受けている。

オススメ書籍

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